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プロフィール
ashap122

2011年02月10日

汽笛に誘われて。

昔の話です。
私が生まれた町はそのころは賑やかでした。

父が一生懸命働いても裕福な暮らしでは有りませんでした。

それでも近所の子供達は年齢に関係なく一緒に遊び
それこそ出会い系サイトがお家に帰る頃
それぞれの家から「ご飯だよー」「家にはいれー」

「また明日ねー」の子供を呼ぶ声。
みんなまとまって助け合って暮らしたような・・・・

過ぎた日だからよく思えるのでしょうか?

父は自転車に私達兄弟3人を乗せて。
お巡りさんが「気をつけていけよー。」

ゆるくて温かい時代。

行く先は駅   線路の脇の杭に並んで黒煙をあげて
走ってくる汽車を見るのです。
目の前にあまりにも大きな汽車を出会い父の背中に隠れ
兄はまっすぐ見て弟ははしゃいでいました。


確かに汽車を見た。確かに父に可愛がられた。

間違いもなく過ごした時間はあまりにも遠く
父に「ありがとう」といえる簡単な5文字も言えないまま
この年になりました。

ありがとうが素直に言える時に父はもういない。
どこを探しても見つけられない過去の父。

汽笛も聞こえないこの時代
あの「ぼおー」という音に誘われて父と過ごした時間が
たまらなく恋しいのです。


写真は真昼の太陽。暗いわねえ。



Posted by ashap122 at 17:41│Comments(0)
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